入替
(もし、ルルとスザクの立ち居地が入替っていたら・・・)
「僕は・・・ブリタニアをぶっ壊し・・・たいなぁ・・・」
「何言ってるんですかゼロ!そんな弱気でどうするんですか?」
「いや・・・でも、それは本当に良いことなのかなって。これってはっきり言って犯罪だし、
皆に迷惑かかっちゃうし、もっと違う方法が・・・あぁ!!そこの人!!」
「何ですかゼロ?」
「そこはナイトメアで歩かないで下さい、花壇の花が下敷きになっちゃうから」
「・・・」
「あと、くれぐれも攻撃時には周りに気をつけてくださいね。罪の無い人を巻き込むと、後で罪悪感に苛まれますから」
(おい、カレン。本当にあんな奴で大丈夫なのか・・・?)
(しょうがないでしょ・・・。不思議とアレでナイトメアの扱いはプロ級なんだから、後は私たちがうまく後ろで操ってやれば良いのよ)
(なるほど、昔でいう摂関政治だな?)
(そうそう。だから今は我慢しましょう・・・。ふふふ)
所変わって・・・
「・・・俺は、ブリタニアを中から変えてやるっ!!ゼロのように回りくどくない、スマートな手法でな」
「おい、そこで無駄口をたたいていお前」
「(何だコイツ。俺に向かって何様のつもりだ)はい」
「とっとと手を動かせまだ落とし穴が出来ていないじゃないか」
「(俺は、頭脳労働専門だ!!)はい、申し訳ありません」
ったく、何でこんなことになったんだ。
そうさ、全てはブリタニア皇帝のせいだ。
あいつがいなければ今頃ナナリーとアフタヌーンティーを楽しんでいたのに。
・・・そういえば、トイレットペーパーが切れていたな。明日駅前のスーパーで安売りだから買っておかなくては・・・
「何か変ね」
ミレイは思わす呟いた。
「だからこんなもの作っても無駄だって言ったのに」
ニーナはあきれたように告げる。
「良いじゃない。これは趣味なんだから。ただ、疑問を形にしてみただけでしょ?」
「だからって、二人の立ち居地を変えたオリジナルアニメを作らなくても・・・」
「何言ってるの!?大事なことでしょ!!!これがもしこのとおりになってたら、私たちは・・・」
「私たちは・・・?」
「ただの情けない主人公たちの、引き立て役になってただけじゃない」
「(それを言っちゃお終いなんじゃ・・・)」
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