落書キニモ愛ヲ。
  




「これは何ですか、ラビ」
「どう見ても落書きさ」

僕の顔には今、本人に言わせると「天才的落書き」が施されていた。
しかし、またこれが取れない。

「ラビ、どんな油性ペンを使ったんですか・」
「油性かどうかは知らんけど、コムイにもらったのを使っただけ」
「・・・コムイさん?」

何かすごく嫌な予感がする。

「そうさ、アレンの顔に落書きしようと思ったら、コムイが」

『これさっき作ったんだけどね、絶対取れないようになってると思うんだけど、解らないから使ってごらん』

「って」

やっぱりそうか。あの人はそういう人なんだ!!!

「コムイさあぁあぁぁあぁんっ!!!!!!!!」
「うわっ!!アレンそのまま出ていくとマズイさっ!!」

その後。
案の定コムイさんに逃げられ、1週間くらい落書きは消えませんでした。


師匠が教団を嫌いな理由が、少しだけわかった気がします。






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