ムラケンズ的流行先取り宣言







「あの頃の僕ら〜はきっとぉ〜全力でムラケンだったぁ〜渋谷にぃボケるぅのはぼぉくだぁ〜♪こんばんにゃー、ムラケンズのお洒落なほう、ムラケンこと村田健です」
「・・・お洒落じゃなくて悪かったな。ていうかさ、おれにボケるってどうよ!?おれはお前のボケに突っ込みきれる自信なんて無いからなっ!!」
「渋谷ー。君はキャッチャーでしょう?ストレートだろうと変化球だろうと、受け止めるのが役目じゃないの?」
「・・・まぁ、それはそうだけどさぁー」
「ところで渋谷、君はム○キングの次には何が来ると思う?」
「・・・また脈絡の無いことをこのダイケンジャーは・・・っ」
「真面目に考えてよー。僕はこれでも真剣なんだ。もしかしたら一獲千金のチャンスかもよー」
「一獲千金っ!?」
「そうだよー。僕の見解によるとさー、次はザリガニが来そうなんだよネェ」
「いっつも思うんだけどさ、その根拠のない自信はどこから来るの?」
「まぁ聞いてよ、ちゃんと根拠はあるんだから。虫取りといえばさぁ、おばあちゃん家のある田舎での正統派な遊びじゃない?」
「まぁな」
「だったらさぁ、虫は森なんだから、次は川か海でしょ?それならザリガニが来るんじゃないかぁって。それでゲームなんか作っちゃってさぁ、お父さんたちも童心に返るって言うか、疲れた心にあの青春よ再び!って感じ?」
「村田、何か間違ってるよっ!お父さんたちの青春をお金に換えるなんて、腹黒いよっ!」
「ひどいなぁっ!!僕は疲れたお父さんたちの事を思ってやるんだよ?まぁ、好奇心には劣るけどね。世の中の子供たちは僕の作ったゲームに釘付けになるよ!してみせる!!」
「うわぁ、やっぱり真っ黒だよ。この人」
「その前に、ザリガニを大量生産して売りさばくのも良いな・・・」
「聞いてねぇし・・・でも村田、どうやって繁殖させんだよ」
「それはアレだよ。田舎のおばあさん達にお願いして、ザリガニを捕まえてもらうわけ。僕が直接行く手間も省けるし、おばあさん達の懐も潤って一石二鳥!!」
「じゃあ、どうやって育てるんだよ」
「えっ、僕の知識を持ってしてみれば、そんなの簡単だよー」
「そもそもさぁ、その大量のザリガニ、どこで育てるんだよっ」
「・・・あぁ、場所無いね」
「ふーん、さすがのダイケンジャーでも、それはどうにも出来ないよなぁ」
「ふっ、渋谷。僕がこれしきの事であきらめる男だと思うかい?それに僕達は運命共同体じゃないか。だから君の部屋を提供してもらうよ」
「何っ!?そんな勝手が許されてたまるかっ!!」
「許すのは君じゃないよー、美子さんだよー」
「やっ・・・やり方が汚いぞ、村田!!」
「何とでも言うがいい!!さーて、美子さんの許可とってこよー」
「ちょっと待て人のお袋を名前で呼ぶナァーーー!!」






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