「be all right」





大丈夫と言うたびに、弱くなっていくのを思い出す。





世の中って不確かなものばかりで、それが妙に嫌になる。

自分も、「大丈夫」って言える余裕ないから。

信じてたものこそ、簡単に裏切るような、そんな渦の中で。
ただ優しくなれる理由を探して。

自信を持って誇れるものがなくても、進んでいかなきゃいけないんだ。
建て前とか、飾りとかもっとっぱらって。

ただ目の前にいるものを「守りたくて」、「守られたくて」。
そうやって。前を向く。

「なぁ、コンラッド」
「はい」


リズムよく来る「球。彼の言葉うと同じく「強い」。


「おれ、コンラッドのこと信じてるから」


それはエゴかもしれなかった。
でも、信じていたいと思うのも本当で。


せめて離れてゆくのなら、待ってくれないか?







おれが、「大丈夫」と言える国をつくるまで。








コメント 戻る